ワディ・ラムとは

ワディ・ラム（月の谷）は、ヨルダン南部に位置する壮観な砂漠の風景です。アラビア砂漠の西端近くの高原上に位置し、巨大な岩の形成物、波打つ砂丘、そして美しい夜空が、ニューヨーク市ほどの広大な無人地帯に、ほぼ童話のような雰囲気を醸し出しています。

 

壮観な砂漠の環境に加え、ワディ・ラムには驚くべき文化景観が存在します。この地域では、25,000点のペトログリフ（岩絵）、20,000点の刻銘、154の考古学遺跡が発見されており、人類の認知の進化とアルファベットの初期形成の過程を物語っています。

自然の驚異的な美しさを発見したい人々に人気の観光地です。ワディ・ラムは、アカバとアンマンを結ぶ主要な砂漠道路から約30キロメートル離れた位置にあり、真の「秘境」としての魅力を持ちます。この距離がワディ・ラムに孤独で静かな場所としての独自の性格を与えています。しかし、過去20年間で人気が高まったため、現在ではベドウィンスタイルのキャンプが複数あり、ゲストに本物の砂漠体験を提供しています。これには、星の輝く空の下で眠る体験も含まれます。